『ハワイの虹🌈の話』
ハワイ州のニックネームは
「The Rainbow State」
車のナンバープレート、運転免許証などにも虹が描かれています。
ハワイ島のヒロ郊外にはRainbow Falls(虹の滝)と名前がつけられている滝もあります。
なぜハワイは「The Rainbow State」と呼ばれているのか
- 貿易風により山沿いの地域に雨を降らせ、毎日のように、どこかで虹を見ることができるから。
- ハワイには、アメリカ他州に比べ海外から多くの人々(日本、ポルトガル、中国、フィリピン、韓国など)が移り住んだ歴史があり、先住民と人種が多々混ざり合っています。虹がハワイ州のユニークな文化を構成する民族モザイクの象徴になっています。
虹のメカニズム
雨が降っている間に太陽光が雨滴に当たり、光が浮遊する水滴を通過する時、光が屈折、反射することで虹が見えます。
太陽の光は赤・橙・黃・緑・青・藍・紫で構成された白色光です。これらの色が水滴にあたり、屈折することにより、光が分解されて見えるのが虹になります。
雨上がり、滝、ホースの水などで虹が発生し見ることができます。
虹の見方
虹を見るには,角度が重要で約40〜42度で見ることができます。空中に水滴が漂って虹が発生していたとしても、太陽の高度が高いと光は地上にいる私たちの目に入ってきません。
虹は低くなった太陽の反対側,つまり朝方は西、夕方に東の方角で発生し、太陽を背にする側に見ることができます。
北や南側に見ることはあまりありませんが、冬は日中でも太陽の高度が低いので,北の方角に虹を見ることができることもあるようです。
ダブルレインボー
ハワイでは二重の虹が見えることが多々あります。
これらは雨滴の中で日光が1回余分に反射されることによっておきます。大体元の虹よりも約40%ほど、薄暗いようです。
私は度々見ていても、写真を撮っても気がつきませんでした!!
ダブルレインボーは色が反転します。
主虹は、赤が一番外側で紫が内側です。副虹となる外側の薄い虹は逆に、赤が内側、紫が外側となります。
そして、二個目の外側の副虹は、角度が約51~53度となる位置で見られます。
ハワイの虹の伝説
虹はハワイ語で「アオ・アクア」または「(ワイ)アーヌエヌエ」と呼ばれています。
虹は神聖なものであるという考えにより、多くの神話が創られました。
- オアフ島のワイアナエにマカハという首長がいました。彼は漁が上手でした。マノア渓谷に住むケアヌエヌエという女神がそのマカハの偉業を称え、マノアからワイアナエに壮大なダブル・レインボーを架けました。マカハ含むこの地に住む人々が美しい虹に感謝してヘイアウ(神殿)を建ててケアヌエヌエを称えようとしましたが、女神はこれを辞退しました。逆にマカハの偉業を称えて自分の住む土地にマカハという名を付けたとされます。
- Kahalaopuna(カハラオプナ)は、マノア渓谷の風の神を父に、雨の神を母に生まれた美しい娘でした。しかし、カハラオプナの人生ははかないもので、彼女があまりに美しかったため、嫉妬により、彼女は撲殺されてしまいます。カハラオプナが亡くなったとき、マノアの丘には大きな虹がかかりました。彼女は神様たちからも愛されていたため、マノアにかかる虹として永遠の命を与えられたそうです。古くからマノア渓谷は、美しい虹の乙女が太陽の光が霧の雨に当たる場所で遊んでいるのを見ることができる「虹の王宮」と見なされています。
The Secret of the Hawaiian Rainbow
メネフネとは、カウアイ島に住んでいたとされる小人族です。身長は人間の半分ほどでしたが、力強い人々でした。彼らは臆病な性格で、森に住み、昼間は眠り、夜こっそり働久野で、人々はその姿は見ることができません。
大昔、ハワイには虹が無く、雨が降るとどんよりとした空になるだけでした。ある時、メネフネたちが集まって相談し、「虹(アヌエヌエ)を作ろう!」と言いました。 さっそく、虹の色の材料を探しに出て、
- ‘ULA’ULA(赤) カヒリ(王家の象徴)の赤い羽
- ’ALANI(オレンジ) イリマの花
- MELEMELE(黄色)バナナ
- OMA’OMA’O(緑) 山や谷からたくさんのシダの葉
- ULIULI(青) 容器にくんだ深い海の水
- PONI(紫) 女王のシルクのドレス
を集めました。材料を全てコアの木の器に入れ、特別の力を持った友達のカフナ(僧侶)が ゆっくり材料をかき混ぜ、それが太陽の光を受けて7色に輝きました。
カフナが矢の先端に虹の滴をつけ、雲をめがけて打つとやがて雨が降り、虹ができました。
「これで、人々も生きとし生けるものにとっての、水と雨の大切さがよく わかるだろう。何より虹の美しさを楽しんでくれることになるだろう。」
とカフナが言ったそうです。
その7色に輝いた虹ですが、メネフネたちが作った虹の材料は6色です!??
ハワイでは虹は6色と言われているそう。
- 作者: Stacey Kaopuiki,Bob Wagstaff
- 出版社/メーカー: Hawaiian Island Concepts
- 発売日: 1991/12/01
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログを見る
虹の色は何色!?
- 日本では7色の赤・橙・黃・緑・青・藍・紫の順番で並んでいると認識されています。
- アメリカやイギリスでは実際に見える色で藍色がなく、6色とされています。
など、他にも国によって認識が異なります。
そもそも人々が7色と認識し始めたのは、ニュートンにより虹は7色と発表されたからです。それまで、虹は3色か5色
- 「3色」赤・緑・青・
- 「5色」赤・黃・緑・青・紫
と考えられていました。
ニュートンは、5色の青と紫の間に藍色、赤と黄の間に橙色、を入れ、虹は7色だと考えました。聖なる数字の7にあやかってニュートンは七色にしました。
アメリカ人旦那に「虹は何色ある?」と聞いたら「7色でしょ?」と答えました。アメリカは一般的認識は6色とされていますっと言いましたが、実際のところ人によって認識は違うのかもしれません。
クリックお願いします⇩